自分を見つめ直す10月 |
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2015年 10月 09日
昨年の今頃はスペースエックスの4号機で打ち上げたサンプルの実験操作で連日夜勤していたなと、ふと思い出しました。
やっぱり連日、不安と戦っていたような。 そうか、宇宙とはそういうものか! 常に不安と戦い、その時点での最善を尽くす。 諦めない。後悔しないように考えつくして決断を下す。 思い起こせば。 私の宇宙人生は種子島での細胞実験準備から始まった。 18年前も、天候や不具合による打ち上げ遅延でサンプルが足りなくなる危機を乗り越え、実験実行した。 翌年1998年にはスペースシャトルの実験に関われた。 日本チームのまとめ役とNASA説明係という大役を任され、緊張しつつ本当に楽しかった。 向井さんを含む7人の宇宙飛行士に植物実験の訓練をして、手順書作成と予備実験、サンプル準備をした。 宇宙の実験モニタリングは当時ヒューストンで行い、当然全て英語、植物実験といえど変更要求は理路整然と説明が必要で、特にトラブルシューティングはアポロ13を思い起こさせるものだった。周りの経験者に助けられた。 全てが珍しく、全力投球できて幸せだった。 同じ年に宇宙ステーションの最初のモジュールが打ち上げられ、2008年には日本の実験棟が完成した。 その間10年日本の実験棟きぼう内で実験するための器具と手順を準備した。 2007年はリハーサル、 2008年夏、いよいよきぼうでの最初の検証実験、 2009年春、若田さんに細胞実験をやってもらい、 秋、植物を育てた。 何をするにも初めてで、マイナートラブルは当たり前、すぐ回復させ実験継続した。 2010年にフロリダに2回行き、 ウロコをモデルとして用いた骨代謝実験を行い、 初期実験の成果報告をまとめ上げた。 2013年に私としては初めて凍結細胞をスペースエックス社のロケット2号機に載せた。 夏には種子島。HTV4号機。 久しぶりの種子島は美しく、素晴らしかった。 そして2014年春からはスペースエックス社続き。 2015年の7月まで5回の打ち上げに参加。 3ヶ月毎の出張はつらく、忍耐が必要だか失敗できないもの。毎回異なる実験に対応してチーム全体で完璧にこなしたつもりだ。 私の怒涛の宇宙年表。 スペースシャトルと国際宇宙ステーションとともに いつも右往左往してたので、 慣れっこですが さすがに疲れてきたような。 新しい経験や発見があるとおもしろい。 同じように続けるのは、一見簡単に見えて、実はそれだけで労力が必要。 同じことなんてない。 いつも確認が必要なのだよ。むしろ危険。 安心したとたん、間違えるから。 いつも疑って、気を抜かない注意が必要。 結果。ストレスに強く、トラブルにショックを受にくく やる気出してる人が残ってるのかもしれない。 これからの時代 技術革新をしたいなら、トラブルを解決するのに挑んでいく人を評価したらどうだろう。宇宙にはチャレンジが必要でしょ。 チャレンジさせて。 喜んで仕事するひとがたくさんいるはずだから。
by yanosachiko
| 2015-10-09 19:42
| 宇宙
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