2017年 02月 20日
議論して行動することが必要 |
当研究所のシンポジウムが終了しました。
長寿社会とテクノロジー。
誰でも使えて楽に操作できるシンプルな統一規格のような機器がふえるといいなどの具体的な意見が出ました。
日本では元気なシニアが電車に普通に乗っている。米国ではあまり見かけない。そんな外から見た日本の特徴も出ました。
テクノロジーとしては遠隔モニターできるコンパクトな医療機器に期待が大きいようです。
そんな様々な意見がでて有意義なシンポジウムでした。
ほんとにいろんな意見があります。日本だけで考えていても進まないことも多いのかもしれません。
これからは実際の行動が求められます。
科学技術を政策に生かす、遠い未来をイメージしながら理想を現実にできる行動ができるように、私は私にできることで日々活動したい。
個人が集まって家族ができ、街になり国ができる。その地域の歴史、国の成り立ち、関係はそれぞれだ。同じ地球にいて、生き物として生まれ次世代を残して個体は死ぬという生命活動をしていることに変わりはないのに、やり方は多種多様だ。
グローバルに考えよ、ローカルに行動せよとは最近よく聞くフレーズである。
日本にいるとつい考え方もローカルになってしまいがちだ。目の前のことが気になり、30年後のことは後回しになる。考えたくない?
考えても仕方ない?
ボストンで開催されたAAAS2017では考える人が集まった。専門家も、ジャーナリストも行政に近い位置にいる人も、集まって自分の意見を戦わす。
日本には似たような学会はない。各学会の一般公開講座が少し専門的になったようなイメージだ。
政策のために意見が反映されていくなんて、考えることも珍しい。米国では政権が変わって状況が読めない。日本はもっと分からない。
だが、諦めない。
個人ができることには限りがあるが、行動できることはやってみよう。微力ながらAAASで感じたことは計り知れない。
米国にいたって、みんながみんな、ガンガン発言しているわけではない。静かに聞いている人や、途中で会場を出ていく人もいる。でも発言するひとは手を上げて自分の背景や考えていることをはっきり述べる。
質問された人は答えがないならないと言いつつ、考える助けになることを答える。そうやって会場全体の参加者の理解が深まっていく。
ここは、議論の場。でも議論しているだけでは変わらない。行動に移す勇気を持とう。そのためには考えを示して何か言われても続けられるだけの主題を作り上げていきたい。
日本の課題が世界の課題でもあるのだから。
by yanosachiko
| 2017-02-20 07:48
| 仕事
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