2017年 12月 28日
1年を振り返り、良くやったと思える幸せ |
1年、いろんなことがありました。
是非振り返ってみてください。よくやったなあと思えれば、また翌年気持ちよくスタートが切れるでしょう。
私の1年も、なかなかのものでした。
1月、法政大で講義、反応は上々、兼任講師として翌年度も続けることになりました。
2月、米国科学振興協会の年次大会に参加。ボストンに行きました。大雪が心配されましたが、現地は晴れ。当所主催のセッションの準備をしつつ、科学技術政策や科学コミュニケーションに関するセッション中心にでて、NASAで一緒に働いた仲間に再会したり、土星の衛星探査の情報を仕入れたり、MITやボストン美術館にも行った。
3月、STI Horizon2017年春号発行、理研の望月さんのインタビュー記事を執筆しました。http://doi.org/10.15108/stih.00068
360度評価の大切さ、研究者として壮絶な体験を冷静に語る姿をインタビュー記事で表現できた。
ご本人から、私の対応も記事も素晴らしいとお褒めの言葉をいただきました。
4月、新年度になり月面農場ワーキンググループが正式に発足。良いメンバーを集めました。月面での持続的活動の研究は、地球の社会課題の解決にもなる。企業からの注目が大きいです。
5月、冬眠研究の調査結果をウェブ記事で報告しました。冬眠状態の低代謝の仕組みを応用すれば緊急搬送や臓器移植に役立つばかりか恒星間航行の有人宇宙旅行も可能に、という話。https://stfc.nistep.go.jp/horizon2030/index.php/ja/weekly-weakly-signals/341
冬眠はもう図鑑だけでも、SFだけの話でもありません。
6月、コップ1杯の水で検査できる環境DNAの可能性を生態学研究に生かす記事を執筆したhttp://doi.org/10.15108/stih.00075。
川、海、から森林の動物の水飲み場にまで調査範囲は拡大しています。オオサンショウウオの分布から沖縄美ら海水族館での調査、ボルネオの森林の動物の調査が行われています。
再生医療技術を生かして臓器を作る話もまとめました。https://stfc.nistep.go.jp/horizon2030/index.php/ja/weekly-weakly-signals/354
7月、NISTEPのセミナーで自分の仕事について話し、女性研究者の国際シンポジウムで英語で話し、高校生とのグループディスカッションではファシリテーターもやり、外国人ファシリテーターと女性研究者の現状を語り合いました。
夏休みの小学生実験教室で宇宙での植物栽培と芽生え観察のための工作を紹介。夏の始まりと同時に自分と自分の仕事を振り返る発表が目白押しでした。
8月の最初に夏休み親子の科学キャンプで話をして、お盆は夫の実家へ帰省。親戚や子供達と過ごしました。
実家では宴会が繰り広げられます。コップを割ったりドタバタでした。嫁としての修業は未熟です。できれば大目に見続けて欲しい。サチコさんはもう何も出来なくてしょうがないわねー、って事でお許しを、
と開き直ってます。
8月の終わりに10月の中国でのセミナーを頼まれ、しかもここでのお仕事の予測活動についてのここ1年の活動を英語で発表です。こりゃ大変だと予測活動に関する論文を調べて同僚と毎日議論をしたのでした。
9月は中国での発表資料の締め切りがあったのと学会の発表準備で大忙し。
宇宙生物科学会の大会では月面農場と有人宇宙探査計画のワークショップを2つも企画することになり、演者として発表するとともに、ほかの演者の皆さんとのディスカッションに精を出したのでした。http://www.jsbss.jp/special/?id=22844
プログラム特別企画宇宙に吠える!
10月、生まれて初めて中国を訪問しました。杭州で日本の予測活動について英語で発表し、中国、韓国の予測研究者と意見交換。杭州を本拠地とするアリババ本社を訪問。街中てまは電動バイクやシェアサイクルなど、中国の勢いを肌で感じました。中国語の魅力を感じました。想像力がかきたてられます。
11月はまる1ヶ月に渡ってウェブ双方向性機能高度化の調査資料を仕上げる作業に取り組んだのでした。調査は終わっていたはずなのに、仕上げが辛くて、調査資料を仕上げるのはとても根気のいる作業でした。
そして12月、調査資料を公開http://www.nistep.go.jp/archives/35231し、1月の当研究所主催の将来ビジョンワークショップの設計作業に取り組む毎日でした。
こう振り返ると、いつも次の目標に向かって、常にやるべきことを着々と続けていたことが分かります。私ってすごいでしょっと自慢したくなります。
調査は特に、とにかく一人で考えつくし、資料を集め、解釈し、聞きにいき、自分で考えた末にまた確認するという、当たり前ですが自分で出来ることをやり尽くすということを心がけていました。
このため、かなり自信がつきました。そして公表した資料も確実に増えています。宇宙に限らず、お仕事のやり方、チームワーク、自分の作業とバランスよく活動できたと思います。
子供達には負担をかけてしまっていますが、
上の子は受験に向けて、分からないことに地道に取り組む姿勢を見せています。
最近では私も数学や理科の問題を一緒に解くことが多くなりました。こうやるのかな、っていう思考パターンを思い出したり、
そもそも問題文の意味を理解したり、
原理原則を確認したり。
単に問題を解くだけではなく、出題の意図を読み取って、ルールに従って答えを出すという訓練なんだなあと改めて思いました。つまりゲームです。やりはじめるとやめられなくなるゲーム。どんどん出来るようになる。
へえー、って実感とともに分かる。
それが楽しくて私は勉強してたなあと思い出したり。
新しいことを知る喜びを感じたり。
そうそう、PTA会長として約1年間過ごしたことも、大きく考えさせられる経験でした。人の集団は多様で、すぐには変われない。仕組みもすぐには変えられない。でも話せばお互いがわかっていく。少しずつ、ゆっくりと、いろいろな人に話して、考えて、必要であればルールを変えていくことが大事なんだなあと思っています。
家族を持てて、やりがいのある仕事も続けられる、
そんな幸せを心からありがたく思える一年でした。
お世話になりました。
来年もよろしくお願いします。
by yanosachiko
| 2017-12-28 19:32
| 生活
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Comments(2)
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松沢友紀
at 2017-12-30 04:17
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充実した一年でしたね。素晴らしい時間が積み重なっているご様子を嬉しく思います。
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yanosachiko at 2017-12-30 19:01
ありがとうございます。こうやって振り返るのにも意味がありますね。